LIGHTING
TECHNICIAN
好きなアーティストが出演する音楽フェスで、単に舞台を照らすだけでなく、曲に合わせた光によって空間を演出する照明の仕事に憧れを抱く。
自らに大きな影響を与えた音楽フェスの照明を当社が手がけていると知り、いつの日か自分も携わりたいと意気込んで入社。
単に舞台を照らすだけが照明の仕事ではありません。アーティストの動きや曲の歌詞に合わせて光を変え、空間に一体感を生み出すと同時に、人々が没入する世界観をつくり上げる。それこそが、私たち照明チームの使命です。しかし、人それぞれに捉え方が異なるからこそ「正解がない」のが、照明の難しさであり面白さ。より多くの人に感動を届けるよりよい空間を演出するためには、どんな時にも事前準備を徹底することが極めて重要です。チーム内で意見を交わして照明のイメージを共有したり、曲を繰り返し聞いて照明の色味を検討したり、機材が問題なく動くように配線を組み立てたり、舞台の特性に合わせた照明の配置や角度を検証したり。本番を迎えるまでにどれだけ思考を巡らせるかが、私たち照明に携わる者の責務だと考えています。
国内・海外アーティストのツアーが開催される大規模なドームやアリーナ、ライブで使用される小規模なホールなどが私の担当する現場です。小規模な現場では入社2年目を迎えた頃から、アーティストを照らし存在感を際立たせる「ピンスポット」の操作や指示出しを担当しています。通常は本番前のリハーサルで、アーティストや照明チーフからの要望を反映し調整を重ねますが、事前に自分で考えた照明の色味やタイミングがそのまま採用されることも。バンドのギターソロなどを曲に合わせてかっこよく照らし出し、ホール全体が歓声に包まれた瞬間には何よりものやりがいが得られます。もちろん上手くいくことばかりではありませんが、観客の皆さまにとっては1度の舞台が全てであることを心に留め、毎回全力を出し切れるよう努めています。
これからの目標は、照明全体をつかさどる「操作卓」のオペレーションに挑戦し、照明チーフとして一つの舞台を任されること。そして、人々の心を動かす光を自らの手でつくり出すことです。入社4年目の今も学ぶことばかりで照明の奥深さを痛感する毎日ですが、不明点や疑問点を決してそのままにせず、経験豊富な先輩たちの力を頼りに解消することで、一歩ずつ確かな成長を実感しています。仕事中は真剣な眼差しで数々の光を操り、休憩中は仕事と全く関係のない話で盛り上がる。そんな先輩たちに囲まれて、何より楽しく働くことができています。北海道から沖縄、時には台湾やマレーシアをはじめ海外の現場に足を運ぶなど、体力面で大変さを感じることも多い照明の仕事ですが、正解のない「光づくり」はやめられそうにありません。
当社には機材を一括管理する厚木センターがあり倉庫と現場が明確に役割分担されているため、仕込み前や機材バラシ後に倉庫まで行く必要がなく、現場の仕事に集中することができます。地方や海外の現場では、次の日を休みにしておくと観光ができるのも嬉しいポイントです。
当社の説明会や面接ではぜひ肩の力を抜いて、ありのままの自分でその場を存分に楽しんでほしいと思います。自分なりのこだわりや好きなことを、熱く語ってみてください。私自身当社を志望するに至った理由の一つが、素の自分で面接を楽しめたからだったと記憶しています。若いパワーを持つ皆さんと一緒に、照明の新たな時代を切り開いていくことを心待ちにしています!