AUDIO
TECHNICIAN
高校時代にコンサートホールでジャズを演奏する機会があり、表舞台を影から支える音響の仕事に興味を持つ。
専門学校では音響・映像学科を専攻し、迎えた就職活動。説明会に登壇した社員の和やかな雰囲気や、歴史ある企業としての安定性に惹かれて入社を決意。
私たちPA(Public Address)の使命は、アーティストにとって演奏しやすく、観客の皆さまにとって聴きやすい音環境をつくること。そのために大きく3つのポジションに分かれ、チームで力を合わせながら仕事をしています。まず1つ目のポジションは、ワイヤレスマイクやスピーカーなどの各種機材を配置・調整するステージマン。2つ目は、アーティストが自分の声や楽器の音を聴く環境を整えるモニターマン。そして3つ目が、音のバランスや音色を調整する「ミキシング」によって、観客席に届く音を仕上げるFOH(Front Of House)エンジニアです。私は入社後ステージマンとして機材の種類や用途について知識を深め、現在はコンサートや各種イベントのステージマンを努めながら、FOHエンジニアとして活躍する先輩の背中を追いかけています。
モニターマンはステージ脇にある「ミキサー卓」を用いて、アーティストが聴く音の調整を行います。アーティストと直接関わりながら進める仕事だからこそ、細やかなコミュニケーションにより信頼関係を築くことが欠かせません。「バンドの音を少し上げて」といった要望に的確に応えることはもちろん、相手の表情や仕草から考えを汲み取り、「どこが気になりますか」といった声がけを積極的に行うことで、気軽に意見してもらえるよう努めています。また最近は、ステージマンをまとめるステージチーフを担う機会も数多くあります。複数のアーティストが出演する音楽フェスでは、ワイヤレスマイクなどのつけ外しや電池交換が大量に発生するため忙しない現場がほとんどですが、やり遂げた経験の数々が自信につながっています。
音響の仕事は、決して一人では成り立ちません。当社の音響チームのみならず、他社やフリーランスの音響の方々、そして他セクションとも密に連携しながら、一つの舞台をつくり上げています。また日頃から全国各地に足を運ぶほか、中国や韓国など海外の現場を担当することもあります。初めての人や場所に緊張する場面もありますが、そんな時にこそ挨拶と笑顔を絶やさず明るく前向きに。年齢や経歴を問わず、誰もが意見し相談し合える場づくりこそが、よりよい空間演出には欠かせないと考えています。これからの目標は、モニターマンとしてさらなる現場経験を重ね、憧れのFOHエンジニアに挑戦すること。そして「Kさんにこの現場を任せたらピカイチだ」と言われる日が来るよう、自分だけの強みを見出し磨いていきたいです。
就業時間がバラバラで生活リズムの管理が大変ですが、たくさんの人や音楽に出会い、刺激の多い毎日を過ごすことができます。地方や海外の現場も多く、その土地ならではの美味しいご飯をいただきリフレッシュ!出張の翌日が休みの際には、大好きな水族館巡りをしています。
当社の音響には、PAだけではなく音声の仕事もあるため、幅広く様々な現場で音響の経験を積みたい方に最適です。また年次を問わずお互いに高め合う風土が根付いており、在宅期間が増えたコロナ禍には、オンラインの勉強会や発表会を頻繁に実施していました。とってもフレンドリーな職場環境ですので、少しでも興味がある方はぜひ当社に足を運んでみてください。